中国服とチャイナドレス専門店 水雲間
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こでは織物と素材いついてお話します。素材の原料についてはこちらもどうぞ。

生地サンプルにあるような生地は、所謂「緞子(ドンス)」と呼ばれる織物です。緞子は、もともとは絹織物の名称でしたが、今は化繊や、混紡のものが多くなりました。日本では「サテン(satin)」と呼ばれることが多い生地のことです。サテンとは繻子(シュス)のことです。

緞子は、縦糸が横糸を何本も飛ばして織り出されるため、生地表面は長く浮いた縦糸で覆われます。そのため生地にソフトで柔らかな光沢が生まれます。欠点は生地の強度が弱く、スレやすいこと。(糸抜けしやすい)

生地の素材には、主にレーヨン、ナイロン、絹が用いられます。生地はこれらの原料の糸から織られますが、大きく分けて次のように大別されます。


(1)レーヨン:100% (a)化繊(人造・再生繊維)
(2)ナイロン:50% レーヨン:50%
(3)絹:20%〜40%程度 レーヨン:80%〜60%程度 (b)絹を混紡

生地の値段も(1)→(2)→(3)の順に高くなります。安価なものは(1)を、普通仕立てるなら(2)を、ちょっと奮発して(3)を、という使い分けが良いでしょう。
*1:緞子で絹100%のものは、種類も少なく、小さいお店だと、まず扱っていません。絹100%は裏地にはよく使いますが、通常は表地に絹100%の緞子の生地は使用しません。チャイナドレス初心者の方は「生地サンプルの写真のような色柄で絹100%の生地は存在しない」と思っていたほうが無難です。安価な緞子の生地で「絹100%だよ」と言われたら、偽物だと思って良いでしょう。紛らわしいのは、(3)の生地を「絹の生地」とか「シルクの生地」と言う場合です。中国の業者もこのような呼び方をします。

中国へ行ってオーダーメイドでチャイナドレスを仕立てる場合、絹100%にあくまで拘るなら、この点「絹100%の生地」かどうかを確認すべきです。(3)の生地を「絹の生地」と業者が呼ぶのは、「緞子で絹100%の生地は、まずない(大量には流通していない)」という事情もあります。普通に「絹の生地」と言ったら(3)のことだと思いましょう。
*2:化学繊維の生地では「ポリエステル100%」もあります。こちらは、観光地の“みやげ物屋”で売っているような安価な商品に多く使われているようです。生地の手触りはゴワゴワして硬く、厚みが無く、ペラペラです。当然、裏地なんてついていません。商品の値段が非常に安いものは、生地もそれなり、ということです。縫製の程度にも同じことが言えます。日本にもこの手のチャイナドレスが沢山入ってきています。ポリエステルの値段は、レーヨンより安い。

チャイナドレスを選ぶ際は、どの様な生地(素材)を使っているのかしっかり確かめてから買うようにしたいものです。

先日も某衣料品売り場(東京)で、この手のチャイナが2,000円〜5,000程度で売られているのを発見しました。チャイナドレスを扱っている者として、私はとても残念な気持ちになりました。「チャイナドレス⇒テカテカで安っぽい」というイメージをお持ちの方も多いでしょうが、本物のチャイナドレスは全然違うのです。もっと上品なチャイナドレスがあるということを日本の女性の皆さんに是非知ってもらいたいと思います。

注:日本の大手メーカーの作るポリエステルのチャイナは、品質的には悪くありません。だた値段が3万円〜4万円程度になります。
このくらいの予算があれば、当店で最高級のチャイナをオーダーメイドできます。

最近は技術が進んで、「吸湿性に優れたポリエステル」など、従来では考えられなかったような新素材も出てきております。なので一概に「ポリエステルが悪い」とは言いません。ただチャイナドレスで使用する、模様を織り出しているような、いわゆるサテンの生地では、ポリエステルは良い生地とは言えません。

<<生地の見分け方のポイント>>
同じ色柄の生地で、
(a)化繊だけのものと、(b)絹を混紡したものを、2つ並べて見比べると違いが分かります。
(a)は光沢が強くツルツルした感じ、(b)は光沢は弱く落ち着いた感じ。
(a)は指先が滑る感じ、(b)は指に吸い付く(引っかかる)感じ。
どん‐す【緞子・鈍子】
(唐音) 紋織物の一種。生糸また経(タテ)緯(ヨコ)異色の練糸を用いた繻子(シユス)の表裏組織を用いて文様を織り出した絹織物。室町時代に中国から輸入されたという

しゅ‐す【繻子】
繻子織の織物。布面は滑らかで光沢がある。経糸・緯糸に本絹の練糸を使用した本繻子、絹綿交織の綿繻子、綿毛交織の毛繻子、また種々の浮模様を織り出した紋繻子など種類が多い。天正(1573~1592)年間、京都の織工が中国の法にならって初めて製造。多く帯地などに用いる。サテン。「―の帯」
(広辞苑 第四版 より)